今回は「デメリットをはるかに上回る出版のメリット」について書いていきます。
先日のメルマガでは「出版のデメリットは仕事のない(暇な)同業者からのやっかみ」
という話をさせてもらいましたが、そんないつまでも売れない同業者とは、さっさと縁を切ってしまいましょう。。(笑)
そしてデメリットをはるかに上回る出版のメリットをしっかりと享受してください。
では、さっそく本題です。
デメリットをはるかに上回る出版のメリット。
それが何か分かりますか?
答えは「出版は自社のブランディングになる」ということです。
そんなことぐらい分かってる!!
という声が聞こえてきそうですが、これから具体的なお話をしますので、もう少しお付き合いください。
私が主宰するビジネス著者養成スクールの卒業生で先日、処女作を出版された野呂純也さんの事例です。
野呂さんは三重県四日市市で高級な原木椎茸の製造業を営む野呂食品の三代目。
野呂食品株式会社
http://www.genboku-siitake.com/
野呂さんは当初、家業を継がず会社員をされていました。
なぜなら幼少期から続く「しいたけ尽くし」の生活に嫌悪感を感じていたからです。
ちなみに食卓にしいたけ料理ばかり出るという意味ではありません。
家業であるしいたけのことを毎日考えざる日々が苦痛だったのです。
「しいたけ尽くし・・・」
なんか美味しそうだし、あたたかい響きに聞こえるかもしれませんが、当の本人にとっては大変だったようで、
「しいたけに虐げられた青春」
とフレーズが野呂さんの十八番(おはこ)なくらいです。
しかし先代であるお父様のご病気を機に三代目に就任。
中に入って蓋を開けてみれば負債だらけ、廃業寸前だったそうです。
そういった三代目の苦労、ピンチを乗り越えた秘策やアイデアの話など、「しいたけの逆襲」を総まとめにした本がコチラ。
『伊勢の神様に認められた しいたけの逆襲』(秀和システム)
「タイトルが決まりましたあ!」
と野呂さんからご連絡を頂いたとき、私は思わず二度見(二度聞き)してしまいました。
「しいたけの逆襲!?」
なかなかのインパクトです(笑)
実は野呂さんは当初、違うテーマで企画を書いていたのです。
家業を継いだ二代目、三代目の苦労を乗り越える方法とか、売上を10倍にする方法とか、「椎茸」を前面に出さないテーマを。
しかし編集者から、鶴の一声があったそうです。
「野呂さん、しいたけでいきましょう!」と。
そんな「しいたけの逆襲」売れているそうです。
それはタイトルこそ「しいたけ」ですが、中身はビジネスアイデアの出し方やPR方法、さらにはピンチを乗り越える思考法などなど、
経営者だけでなく、普通の会社員にも役立つノウハウが満載な内容に仕上がっているからでしょう。
そしてこの本のもっとも素晴らしいところは
「著者の会社である野呂食品の大きなブランディングになっている」
という点(それも、かなり)です。
これこそ「出版の最大のメリット」。
とはいえ、本来こういう自伝的な切り口の内容はあまり商業出版にはなりません。
では「しいたけ」のタイトルにしたのはなぜか?
編集者の方に聞いてみました。
すると、
「一つのことをずっと実直にやり続けて、そして結果が出ているから」
という答えが。
なるほど。
つらかったあの「しいたけ尽くし」の日々が認められて、そして役に立ったわけです。
もしあなたにも「私の半生は○○に費やした!」と思える何かがあるなら、
きっとあなたにとって強力なブランディングとなる本が書けるでしょう。
あなたは何に対して「逆襲」したいですか?