今回は「あなたが出版できるわけ(ビジネス書のカラクリ)」について書きます。
弊社のビジネス著者養成スクールを卒業された方の多くは、口を揃えてこう言います。
「出版ってこんな簡単に決まるんだ」と。
しかし、世の中の9割以上の人はこう思っていることでしょう。
「自分が本なんて出せるのだろうか?」
あなたもそう思っていませんか。
「いつか(ずっと先に)出版するのが夢です!」
という方もけっこういらっしゃいます。
しかし私からすると「え、今すぐ出版できますよ?」なのです。
「それは松尾さんが特別な人だからでしょう?」と思った方もいるかもしれませんが、 いやいや、私はごくごく普通の人間です。
はい、学生時代の偏差値も50台前半でした・・・(笑えない)
そんな普通の人でも本が出せるこの事実を十分に理解して頂きたいのです。
「出版=ハードルが高い」という勘違い(思い込み)の原因の一つに、「本は著名人が出すもの」という認識があります。
確かに一昔前はそうでした。
業界の重鎮やテレビに出ている著名人が本を出す、それが当たり前だったかもしれません。
しかし時代はいい意味で変わりました。
もちろんいまだ凄い人、特殊な人の出版も続いていますが、そうではない「どこにでもいる普通の人」の出版が最近特に増えているのです。
そのこと(カラクリ)に気付いた人は、重鎮を差し置いて、サッサと本を出されています。
例えば
『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』は、2002年に、こう書房さんから発行された本で、70刷りを超えるベスト&超ロングセラーです。
この本の著者は、高校時代にディズニーランドでアルバイト社員をしていた(当時)普通の方です。
ディズニーランドの社長とか役員とか、スゴイ人が書いたわけではないのです。
なんといってもアルバイト時代の経験をもとに執筆したのですから。
それでもちゃんと本は出せるし、しかも売れているのです。
なぜこんな現象が起きるのでしょうか?
よく考えてみてください。
ビジネス書は誰が読みますか?
そう「その分野における素人の方」です。
その分野におけるプロの方が読む本ならば、たしかに業界のスゴイ人が書く必要はあるかもしれません。
しかし読者はあくまで「素人」(業界外の人)です。
もっと言うと「自分より経験、知識、ノウハウが下の人」が読むのです。
つまり、読者ターゲットから見てほんの少しでも自分が上の立場にいさえすれば、「本は書ける」のです。
ちなみに10年前、私が初めて書いた本、『誰にでもできるセミナー講師になって稼ぐ法』でも実は同じことが言えます。
私がこの本を出版したのは、セミナー講師を始めてたった1年半後の時期だったのです。
私も当初は「自分が本なんて出せるのだろうか?」「早すぎはしないか?」などと思ったこともありました。
でも「一度もセミナー講師をしたことのない人」からすると、たった1年半の経験でも、十分に価値があったのでしょう。
その証拠にこの本は売れて、毎月重版を繰り返し最終的に9刷りまでいきました。
あなたも、ご自分の経験、知識、ノウハウを「大したことない」とか「できて当たり前」などと、過小評価していませんか?
しかし「その分野における自分より素人(下)の人」は必ず存在して、今もあなたの話を聞きたがっているかもしれません。
その人こそあなたの経験やノウハウで救える「読者ターゲット」なのです。
だからあなたも出版できるのです!