ビジネスにおいて「どんなお客さんを狙うか?」という絞り込みはかなり重要です。
この話はいろんなところで耳にしたことがあるかもしれません。
「絞り込みは大事!」
これは間違いありません。
ただ、実際は多くの方が絞り込みできずに、いつまでも集客で苦労しています。
どうして絞り込みができないのか?
理由はとても単純。
一言で言うと「怖いから」です。
「絞るとお客さんが減ってしまうのではないか?」と誰でもが不安になるのです。
もしかしたら、あなたもそうではありませんか?
しかし真実は逆です。
絞る、つまり優良な顧客にならない人を捨てることで、本当に来て欲しいお客さんは増えます。
一つ、たとえ話で説明しましょう。
あなたが仮に「営業ノウハウ」を売っている人だとします。
広くターゲットを取って、
そう思う方は多い。
結果、ターゲットを絞り込むことなく単なる「営業ノウハウ」のまま販売します。
すると後からこんな競合が現れました。
■女性にのみに買ってもらう営業ノウハウ
■生命保険販売員専門の営業ノウハウ
分かりやすいよう、女性向け営業か生命保険営業か、いずれかの営業マンしか世界に存在しないと仮定してみて下さい。
あなたの「営業ノウハウ」は、本来、
ただ、女性向け営業の方は「女性に買ってもらう営業ノウハウ」を選んで買うでしょう。
そして、生命保険営業の方は「
結果、あなたの「営業ノウハウ」は、
「営業なら誰であっても役立つノウハウ」なのにも関わらず、
まさに、二兎を追う者は一兎も得ない。
広くターゲットを取って、
コレは単なる、あなた側の(不安から来る個人的な)
しかし、買ってくれるお客さんには一切、関係のない話なんです。
「ラーメンが食べたい!」と思ったときはラーメン屋さんに入る。
「お寿司が食べたい!」と思ったらお寿司屋さんに入る。
おいしいものが食べたかったら、ラーメンもお寿司も置いてあるファミレスには行かないでしょう?
こんなことは、お客さんの立場にたてば「直感的に」
しかし販売する側に回ると、急にそのことがわからなくなる。
そして、不安からターゲットを広く取って絞り込みをしなくなる。
だから結果、売れない、のです。
弊社のビジネス著者養成スクールの卒業生である高田晃さんが、
『小さな会社 ネット集客の鉄則』(クロスメディア・パブリッシング)
注目して欲しいのは「小さな会社」と、
つまり、大きな会社、個人事業主、
一見、対象者が減って売れないのではないか?と不安になるかもしれません。
しかし結果、「小さな会社」のweb担当者がこの本を見た瞬間、こう思います。
「あ、自分にピッタリの本だ!」
事実、高田さんの本はamazonの中小企業経営カテゴリでランキング1位を獲得しました。
狙わないお客さんを勇気をもって捨てることで、来て欲しいお客さんに刺さりやすくなるのです。
単なるターゲット総数よりも「刺さりやすさ」を重視するのが絞り込みの原則です。