「本を出したい!」と思うなら、その方法は大まかに分けて2つあります。
1.商業出版
2.自費出版
細かく分けると他にも方法はあります。
ですが、分かりやすいように代表的な2つの選択肢について説明します。
まず商業出版とは、かかる費用を版元(出版社)が全額負担する出版のことです。
あなたは一切の負担なく、しかも著者印税を受け取って本を出すことができます。
ただ商業出版では、出版に関する主導権は出版社側がほぼ握ることになります。
私の処女作である「誰にでもできるセミナー講師になって稼ぐ法」を出版するとき、編集者の方とこんなやり取りがありました。
私自身、初めての出版で「読者にどう思われるか?」とか「嫌われないか?」などが、
「このタイトル、誰にでもできるとか、稼ぐっていうのはちょっとイヤらしくないですか?」と言うと、編集者(編集長)は軽くため息をついて、こう答えました。
「松尾さんが本の制作代300万円を負担してくれるなら、どうぞお好きなタイトルを付けてください」
えっ、えぇぇ・・・
もちろん、すぐに謝りました(冷汗)
出版社は売れない本、
どれほど価値のある、斬新なアイデアであっても売れない本は出さないのです。
売れる本をつくるため、編集者は何かとあなたに意見を、口を出すかもしれません。
特に売れるために大切な、本のタイトルや装丁(カバーデザイン)などを。
制作や流通の費用を全額負担してもらい、しかも印税までもらって本を出すのです。なら当然ですよね。
で、私のその本の売れ行きはどうだったか、と言うと、9刷です。
21冊出した本の中で1番の増刷です。
結果、この本が売れたおかげで、私のビジネスは幸先のいい滑り出しができたわけです。
編集者は売れる本をつくるため毎日毎日、
もしあなたが売れる本、読まれる本をつくりたいなら商業出版を選ぶべきです。
一方で自費出版とは、かかる費用をあなたが、つまり著者が負担する出版です。
なのであなたは好きなことが書けます。
自分史、社史、趣味の本など、たとえ売れなくても好きなことを書いていいのです。
たとえば田舎の中小企業の社長が書く
「ああ、わが人生に悔いなし!」みたいな(笑)
ただ、そういった自分色の強い本が書店の棚に並ぶことは滅多にありません。
書店もボランティアではないのです。
売上と利益を生み出す必要があります。
売れる見込みのない本を、ただ寝かしておくようなスペースの余裕などないのです。
「本が売れなくても構わない、
もしそう思うのなら、あなたは自費出版を選ぶべきでしょう。
商業出版と自費出版、どちら選んでも構いません。
「あなたが出版する目的次第」なのです。
もしあなたの出版の目的が、
■自分のビジネスを加速させたい
■見込み客をたくさん集めたい
■より多くの人に読んでもらいたい
■困っているたくさんの人を救ってあげたい
など、
「そもそも読まれなければ達成できないような目的」であるのならば、あなたが選択するべきは商業出版であることは、もうお気付きだと思います。
自費出版と比べると、商業出版のハードルが高いことは確かです。
しかし、難しいと感じるのはあなたがまだ商業出版のコツ(ポイント)を知らないからだけです。
このサイトで、そのコツを掴んでいただけたらと思います。