商業出版の企画書というと、企画の内容ばかりが注目を浴びてしまいがちですが、
実際は、プロフィールも企画書の添付資料として提出するのが普通です。
プロフィールが果たすべき目的は、著者としてふさわしい人物である証明です。
プロフィールはかなり重要です。
企画が素晴らしくても、あなたにそれを書く資格がなければ本にはなりません。
その道における独自の経験があるか?事例を語れるほど十分な実績があるか?なと、編集者はプロフィールから判断します。
そして、プロフィールを書く際、大事なのは「余計な情報を載せないこと」です。
例えば私は料理するのがとても好きです。
子供の頃からやっていたのもあり、おそらく趣味の域を超えて、かなり料理が得意な方に入るとは思います。
しかし私のプロフィールに、料理という言葉が登場したことは一度もありません。
なぜなら関係ないからです。
起業に関するノウハウを語る上で、料理が得意という情報は要らないのです。
多くの方がプロフィールに、これまでの経験すべてをてんこ盛りにします。
経験や実績が豊富なのは良いことです。
しかし、てんこ盛りプロフィールを見たとき、編集者の多くはこう感じます。
いったい何の専門家なんだろう?
情報が増えるほどに論点はぼやけます。
だからこそ、企画の主旨から外れる情報はあえて書かないことが重要なのです。
プロフィールで語るべきなのは、
「私はこの企画の著者としてふさわしい人物です」というメッセージです。
そのメッセージから遠く離れる情報は勇気を持ってあえて切り捨ててください。