編集者の目に止まる企画者を書きたいなら、類書研究はとても重要です。
類書研究とは、ライバルを研究することです。まず敵を知りましょう。
敵と言っても、何も類書と戦って打ち負かす必要はありません。
ただ、読者候補の財布に入っている1,400円を巡って、いかに役に立てるか?を勝負する必要はあります。
良い企画をつくるための類書研究は大まか、3つのステップに分かれます。
1.類書の有無を調べる
2.類書の売れ行きを調べる
3.類書の弱みを見つける
類書研究の目的は、類書にない差別化を企画に盛り込むため、です。
まずは類書があることを確認して下さい。類書のない企画は通りません。
次に類書が売れていることを確認します。類書があっても書店に並んでいない、売れていないことはよくあります。
ネットの情報から、出版社に問い合わせるなどして、まずは類書が売れているかどうか?を確認しましょう。
ここまで来てようやく、本格的な類書研究が始まります。
実際に読んでみることが大切です。それも読者の立場に立って、です。
類書に書かれている内容を、読者の目線で吟味して欲しいのです。
自分の場合には当てはまらない…
それができないから困ってるんだ!
イマイチ納得出来ないなあ…
様々な不満が出るかと思います。その不満こそが類書の弱みなのです。
このとき注意して欲しいのは、あなたにとっての不満ではなく、読者にとっての不満を想像する、という点です。
類書が取りこぼしている読者がいるかもしれません。具体的な行動や方法が示されていない場合もあるでしょう。
そもそも読者の気持ちに沿って書かれていない本もあるかもしれません。
弱みや穴を見つけて、それを補う企画を考えることが差別化につながります。
良い企画を考えたいなら、自身の企画から離れて、敵をを研究してみて下さい。