出版企画書で、内容以外で気をつけて欲しいのは、言葉の遣い方です。
企画書を読む相手である編集者は言葉のプロです。しかし、あなたの専門領域においては間違いなく素人なのです。
専門用語、法律用語、業界用語なと、難しい言葉は遣わないで書きましょう。
難しい専門知識を難しく書くのはむしろラクなのです。それを素人でも分かるよう、表現するのが本当の専門家です。
ジャーナリストの池上彰さんなど、広く活躍している人の話はとにかく分かりやすい、というのは間違いないでしょう。
読者が読む前提で書く見本原稿は、特に言葉遣いに気を付けて下さい。
専門用語を使わないのはもちろん、読みやすさを意識して欲しいのです。
自分が読みやすい、ではなく、素人が読みやすいという点を間違えないように。
専門性は大事です。しかし、その専門性が伝わらなければ意味がありません。
多くの企画書を目にする編集者のために、読みやすい企画書を書きましょう。
文の読みやすさを改善するには、漢語を和語に直すという方法があります。
簡単に言うと、漢語は漢字だけで構成される言葉、つまり熟語ですね。
それに対して和語というのは、送り仮名を必要とする言葉のことです。
例えば、
漢語・暴露
和語・明るみにする
漢語・的中
和語・狙い通りに当たる
漢語・変革
和語・新しくする
こんな感じです。伝わる印象がすこし柔らかくなったのが分かりますね。
他人に読んでもらって、分かりづらいとか、読みづらいとか言われたら、
以下のサイトを参考に、漢語を和語に直す方法を試してみて下さい。
読みづらい文章は、往々にして漢字の比率が高いことが多いですね。
どうしても書き言葉だと漢語が多くなる方は、話し言葉を記録して、それを書き言葉に直すと分かりやすくなります。
自分の主観ではなく、素人である他人の視点で読みやすさを追求してみて下さい。