企画の強みや差別化は、編集者にとって最も興味のある情報です。
すでに類書がたくさんある棚で、どう目新しさをアピールできるのか?
差別化は、企画する側最も力を入れるべき点だと言うのは間違いありません。
強み・差別化は、リソースや資源と混同されがちですが、これらの間にはハッキリとした違いがあります。
まず資源というのは、
資産が4億円あるとか、
元自衛官とか、
単に、過去の経験や持ち物を表しただけなのに対し、差別化は、
資産が4億円ある。だから蓄財ノウハウをよく知っているとか、
元自衛官。だから精神的タフネスを磨く方法を知っているとか、
直接、読者にとって魅力を感じるよう表現されるのが、本当の差別化です。
簡単に言うと、内側から見たのが資源、外側から見たのが強み・差別化でさね。
(資源)、だから(読者から見た魅力)
このカッコ内を埋めるバリエーションを考えると、強みが浮き出してきます。
30年ずっと寿司職人。だから、下積みの重要さをよく知っている。
離婚専門行政書士。だから夫婦が離婚する心理を知っている。
後段は、読者ターゲットの方が魅力を感じる文脈を入れてください。
大事なのは、一般にどう見られるか?という他者視点を意識することです。
30年ずっと寿司職人。だから下積みの重要さをよく知っている。
本当にそうかどうはか分かりません。
ただ、寿司職人=下積みしてそう、というのが一般人の感覚かと思います。
だからこそ、強みや差別化を考える上でも他者視点はとても重要です。
自分では気付かないぐらい、当たり前と思っていた切り口が、画期的な強み・差別化に生まれ変わることもあります、
少なくとも、自分は強みだと思う!という独りよがりな強み・差別化に甘んじることのないよう気を付けて下さい。