自分でつくった出版企画書の良し悪しを判断するのは簡単ではありません。
当たり前の話、良いと思って作っているのだから悪いとはきっと思えないでしょう。
しかし、企画の良し悪しを判断するのはあくまで出版社の編集者です。
自分の主観を離れて客観的に、企画の良し悪しを判断しなくてはなりません。
第一回:商業出版の企画書で抑えるべき5つのポイント「編集者はココを見ている!」
この記事で紹介した5要素を細分化し、25個のチェックポイントをつくってみました。
すべてに合致する必要はありません。
ただ、企画の弱みを自覚することは大事です。
いったん書き上げた企画書の質をチェックするとき使って下さい。
*読者ターゲット
1.十分な絞り込みができているか
2.市場規模は十分にあるか
3.客観的に確認できる基準か
4.ニーズに十分な切実さがあるか
5.本を購入する理由があるか
*価値・ベネフィット
6.読後の利得(損害回避)があるか
7.ターゲットが欲しがる価値か
8.ノウハウに再現性があるか
9.具体的な事例は十分にあるか
10.類書にある価値を満たしているか
*リソース・資源
11.ターゲットより上の立場にいるか
12.マネできない(したくない)資源か
13.指導歴や仕事の実績があるか
14.強み・差別化とつながっているか
15.読者と同様の体験があるか
*市場・類書
16.競合(類書)が存在する市場か
17.類書とベネフィットが類似するか
18.競合(類書)は売れているか
19.自分が一番になれる市場か
20.より有利な市場は存在しないか
*強み・差別化
21.比較対象となる類書はあるか
22.力技で勝とうとしていないか
23.競合が同意するような強みか
24.ベネフィットとつながっているか
25.ターゲットが魅力を感じる強みか
おいおい、上記25個のうち、いくつかを細かく説明したいと思います。
出版企画に限らず「あることを証明するプレゼン」というのは、どうも恣意的になりがちです。そんなつもりがなくても、なります。人間ですからね。
自分の企画が売れれる!という仮説を証明する情報ばかりを見てしまい、それを否定する情報、特に事実を見逃すのは絶対やってはいけないことなのです。
読者の役に立つ、出版社の利益になる企画かどうか。ぜひ厳しい目で、自分のつくった企画をチェックしてみてください。