出版企画では章立ても提出します。章立て、つまり目次の項目ですね。
ところが、この章立てを考えるのがまた簡単ではないのです。
だいたいが詰まらない、興味がわかない、そんな表現になってしまいます。
そこで何回かに分けて、思わず読みたくなる章立ての考え方をお伝えします。
今回は「素朴な疑問」です。
例で見てもらいましょう。
たとえば、
一流の男は体を鍛えている
こんな章立てがあったとします。確かに納得できる文脈です。ただ、興味をそそる表現とは言えないでしょう。
これを「素朴な疑問」で直してみます。
なせ一流の男の腹は出ていないのか?
なぜ一流の男の腹は凹んでいるのか?
と、なります。
同じ内容でも興味のそそり方が違うのが分かるでしょう。
上記の表現は、実際に発行されている本のタイトルです。タイトルも章立ても興味を喚起するという点では同じです。
有名なところで言うと、
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
という会計学の本があります。会計学というお堅い内容に、誰しもが抱く素朴な疑問で興味を惹きつけています。
ポイントはそれを読んだ読者から、「確かにあるある!どうして?」という反応を引き出すよう文を作ることです。
なぜ名古屋の結婚式は豪華なのか?
なぜ芸能人の歯はやたら白いのか?
たとえば、こんな感じですね。
章立てが面白くない!と言われたら、工夫の一つとして使ってみて下さい。