出版企画では章立ても提出します。章立て、つまり目次の項目ですね。
ところが、この章立てを考えるのがまた簡単ではないのです。
だいたいが詰まらない、興味がわかない、そんな表現になってしまいます。
そこで何回かに分けて、思わず読みたくなる章立ての考え方をお伝えします。
今回は「焦らせる」です。
あまり多用すると、企画の印象が悪くなるので、適度に使って下さい。
さっそく例で見てもらいましょう。
たとえば、
幼少期のしつけが重要!
こんな章立てがあったとします。
大事なのはなんとなく分かります。でも、それで終わりです。読者がもう知っていることを論じる場合、もっと焦燥感を煽らなければ興味は感じません。
これを「焦らせる」で直してみます。
たとえば、
3歳までのしつけで子供の人生が決まる
不幸な人が受けた間違いだらけのしつけ
こんな感じになります。
本の読者なら焦りを感じるはずです。
得をしたい!よりも損をしたくない!という欲の方が瞬発力が高いんです。
webコンテンツの世界で「あおり」と呼ばれる言葉のテクニックですが、これを多用すると企画や本の印象は本当に悪くなってしまいます。ご注意下さい。
ポイントは、まずは以下2点をはっきりさせることから始めます。
・読者が誰なのか?
・読者の悩みは何か?
たとえば、忙しい会社員の悩みが、残業ばかりでプライベートの時間を取れない、というものだったとしましょう。
その場合、
あなたの会社はブラック化している
365日社畜になっていませんか?
こんな感じになるでしょう。
焦燥感はスパイスの目的で、企画をピリッとさせるには良い表現です。ただし、あまり辛すぎる企画にならないように!
章立てが面白くない!と言われたら、工夫の一つとして使ってみて下さい。