本のタイトルを決める作業は、プレゼン資料の過剰な装飾に似ています。
つまり、凝りすぎると際限がなくなる。
タイトルは出版企画を一言で言い現わすものです。
中身があって初めて良いタイトルができるので、タイトルに凝る時間を企画の質を磨く時間に当てた方がいいですね。
最終的なタイトルは編集者と詰めることになります。
なので、企画段階であまり無用な装飾は施す必要はありません。
ただ、出版企画はビジネス資料なので、表題に魅力がなければ先を読んでもらえません。
一回読んで、以下のことが分かる必要があります。
誰の、どんな役に立つ本で、なぜこの人に語る資格があり、類書とどう違うのか。
つまり
・読者ターゲット
・価値、ベネフィット
・リソース、資源
・強み・差別化
ですね。
タイトルを決める効率的な方法は、まず上記4要素を含める文をつくります。
たとえば。こんな企画があったとします。
・読者ターゲット →自分に自信がなくメンタルを強くしたい人
・価値、ベネフィット →自信がついてメンタルタフネスが手に入る
・リソース、資源 →元自衛官で心の専門家である臨床心理士
・強み・差別化 →自衛官が持つ心理的タフさを知っている
これらを含めて、一、二文で本を言い表してみましょう。
タイトル
元自衛官の臨床心理士が教える3日で強い自分に生まれ変わる方法
キャッチコピー
なぜ自衛官は身も心もタフなのか?
あまり奇をてらう必要はありません。
もっと洒落たタイトルにしたい!と思うなら、
いったん4要素を含めた文を作り、その表現をいろいろ変えてみるのが無難です。
タイトルは本の顔ともいえる重要な部分です。
本の魅力が最大限に伝わるよう、いろいろ工夫してみて下さい。