出版企画では章立ても提出します。章立て、つまり目次の項目ですね。
ところが、この章立てを考えるのがまた簡単ではないのです。
だいたいが詰まらない、興味がわかない、そんな表現になってしまいます。
そこで何回かに分けて、思わず読みたくなる章立ての考え方をお伝えします。
今回は「願望+方法」です。
章立てだけではなくタイトルやサブタイトルの考え方にも応用できます。
正解バージョンから見てみましょう。
たとえば、
健康で長生きする人が若い頃からやっている10の習慣
という表現があったとします。
健康で長生きしたい!この前半部分が願望で「10の習慣」が方法です。
つくり方はとてもシンプルで、前半を読み手の願望を代弁するような表現にし、それを達成する方法を後半に置く。
他の例で言うと、
ネイティブ?と思わせる英単語の発音17のポイント
ネイティブと思われたい!が願望です。
それを達成する方法を後ろにくっつけると流れの良い表現が出来上がります。
前半の「願望」は、読み手の気持ちを考えればいくらでも出てくるはずです。
会社にばれずに副収入を得たい
お小遣いの額をもっとあげて欲しい
机で勉強せずに英会話を覚えたい
読み手の心の内で起こっている「ズルいつぶやき」を想像してみましょう。
後半の方法には、以下の「メソッド表現」をうまく当てはめてください。
ルール
習慣
秘訣
説明書
トリセツ
ノウハウ
マニュアル
ハウツー
テクニック
ポイント
願望と方法をくっつけてみます。
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メソッド表現は、数字をくっつけるとより興味をそそることができます。
得をしたい!損をしたくない!これが読み手、というか人の基本願望です。
得をする、損しない具体的な方法が書いてある雰囲気を醸し出すことで、内容に対する期待感を高めることができます。
章立てが面白くない!と言われたら、工夫の一つとして使ってみて下さい。