出版企画書のタイトルや章立てはある程度、ボキャブラリーが求められます。
読み手、その前に編集者の興味をそそるよう言葉を工夫しなくてはなりません。
以下、別の記事で書いた、とても使える「メソッド表現」のうち、使う頻度の高い3つをより詳しく解説してみます。
タイトルや章立ての表現でよく使われるのは次の3つの表現でしょう。
ルール
習慣
テクニック
実際にある本のタイトルで、その使い方について理解を深めて下さい。
まずは、ルール。
たとえば、
お金に愛される人のルール
入り口で決まる不動産投資儲けのルール
わけもなく男が引惹かれる女50のルール
人は、得をしたい!損をしたくない!という衝動に突き動かされます。
ルールという表現は、それを守れば得できる!損をしない!という絶対法則を想起させる言葉です。使えますね。
次に、習慣。
すり減らない心を作るシンプルな習慣
やたらとお金が貯まる人の習慣
ずば抜けた結果を出す人の行動習慣
読者が抱える悩みをすでに解決した人が実際やっている行動、これが習慣という言葉が喚起するイメージです。
ルールよりも絶対性は弱いですが、その分、「テーマに興味はあるけれどそこまで困っていない人」を取り込む力のある言葉と言えるかもしれません。
最後に、テクニック。
ワルが教える独立・起業テクニック
なぜか人に好かれる心理テクニック
仕事の悩みをサッと消し去る33のテクニック
現代人が使うテクニックという言葉には、「他者を出し抜くズルい方法」というニュアンスが含まれています。
「テクニック」は、素人の知らないプロの方法であり、誰よりも得をしたい!という他者と競う場合に沸き起こる衝動をうまく刺激することができます。
いずれも、その中身が伴って初めて意味のある表現なんだと思います。いわゆる釣りとか、煽りにならないよう、
それに相応しい中身を書けるという前提でうまく表現を工夫してみて下さい。