「松尾さんぐらいになると、出版企画はほとんど通りますよね」
これは、セミナーあとの懇親会で、ある参加者様から言われた一言ですが、現実は全く違います。
9年間で21冊の本を商業出版した私の企画が、1発で決まった確率は、2割くらい。
その証拠に(?)、先日も某出版社に出していた出版企画が「不採用になった」というメールを受け取りました。
ではなぜ、私は短期間に多くの本を世に送り出せたのでしょうか?
それは、A社でNGといわれた出版企画をB社へ。
B社でも不採用といわれた企画を、こんどはC社へ。
そのC社がまたダメでも、めげずにD社に持ち込むという行動を繰り返しているからです。
もちろん、これらをすべて自分でやっているのではなく、パートナーの敏腕出版コンサルタントやエージェントにお金を払って動いてもらうことも多々あります。
そうこうしているうちに、時間はかかりますが、ほとんどの出版企画はどこかの出版社で採用の声がかかるのです。
なぜなら「不採用」=「商業出版にふさわしくない企画(売れない内容)」とは、必ずしも言えないからです。
その理由は、それぞれの出版社には、その時期に出したいテーマや、逆に、得意ではない(やっていない)ジャンルがあるので、
数社にあたることで、そのパズルがドンピシャ!と合う、という現象が、起こることがあるからなのです。
ですから、出版を目指す方は、一社や二社の出版社(編集者)にダメ出しをされても、諦めないでください!
決してめげないでください!
ただし、しっかりとした出版企画書を作成することと、
ご自分のプロフィールを磨いていることが大前提で、
さらに、業界に顔が利く、信頼できる紹介者を通すことも必要です。
ちなみに、この考え方は「他のビジネス」や「就活」「婚活」などにも言えることだと思います。