企画書で大切なのは、誰に向けて何を伝えるか?中核となる″2W″です。
・Who 誰に向けて
・What 何を伝えるのか
″2W″が決まると企画書や本のイメージがどんどん膨らんでいくはずです。
その勢いに乗って企画書を書いてしまいたくなる気持ちはよく分かります。
しかし、ここで一旦立ち止まれるか?が、後の結果を大きく左右します。
立ち止まって何をするか?
「類書研究」です。
そもそも類書、つまり似たテーマの本が存在しないと企画は通りません。
なぜなら「類書がない=売れない」と判断されてしまうから、です。
商業出版において出版社が重視するのは、売れるか?の一点のみです。
過去の前例がない斬新な本を出すのは、出版社にとってリスクなのです。
もちろん、類書のない新しいテーマの本が絶対に出ない訳ではありません。
ただその場合、企画の質は相当に高いものを求められるでしょう。
原則、まずは類書の有無、そして類書の刷部数を調べてみて下さい。
類書研究をせず仕上げた企画書が、編集者の目に止まることはありません。
今すぐ企画書を書き進めたい!という気持ちが誰のものか考えてみて下さい。
自分の気持ち、ですよね?
自分の気持ちではなく、読んでくれる読者の気持ちを考えてみましょう。
すでに世にある本とどう違うか?差別化を考えるのにも、類書研究は必須です。
自分の気持ちを抑えて読者のために、立ち止まって考えてみて下さい。