出版企画を考えるとき、絶対に目を離してはいけないポイントがあります。
それは「読者の悩み」です。
商業出版は、お金を払って読者の方が買ってくれる情報でなければなりません。
本の内容が、読んでくれている人が感じている悩みと直結していなければ、わざわざ本を買う理由などないのです。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、その当たり前がなかなか難しい。
出版企画の質を支えるのは独自性、つまりあなたの経験から飲み語れることです。
そうなると、過去の経験やそのとき感じた感情など主観的な感覚が強まります。
その瞬間、間違いなく「独りよがり」になります。読者の悩みを忘れてしまう。
どんなに価値ある情報でも、読者の悩みと繋がらない情報は無意味なのです。
だからこそ一瞬も目を離さないよう、読者の悩みを凝視し続けてください。
出版企画が通らない理由の根っこは、読者の悩みを無視しているから、でしょう。
あなたの本を読んでくれる人は、何を悩んでどんな心境にありますか?
ときにはペンを置いて、ゆっくり読者野方の心境を想像してみてください。