出版企画を書こう!と思っても、いったい何を書けばいいのか分からない。
そう思い、すぐ筆が止まってしまう方はけっこういらっしゃるようです。
無理もありません。出版企画書に載せるべき情報の量というのは膨大です。
ただ、その膨大な情報の中心にある「核」はとても単純。たった2つの″W″です。
・Who→誰に向けて?
・What→何を書くのか?
あなたがまず考える、意識を集中するべきなのは、この2つの″W″です。
誰に向けて何を書くのか?
会社勤めに希望を持てない会社員に向けて、独立を勧める内容を書く。
新入社員の教育を任された人に向けて、最短で一人前にする教え方を書く。
中国市場に参入したい経営者に向けて、中国人との付き合い方を書く。
つまり読者が誰であって、その方に向けてどんな情報を提供するのか?考えます。
タイトル、装丁、章立ての構成、いきなり本の中身を考える人もいます。
しかし2つの″W″は、いわば建物の基礎工事、地盤固めに当たる部分です。
その他の要素はすべて、″2W″を基にした肉付けだと思ってください。
だからこそ、その他すべてを差し置いて、2つの″W″を考えて欲しいのです。
ただ、企画初期で、タイトルや章立てを考えることが悪いとは思いません。
なぜならタイトルや章立てを考えることで″2W″がより深まるからです。
″2W″以外の要素を考える際も、2W″を深めるという目的で考えてみてください。