自分の経験や実績を振り返るのは、企画書を作る上で必須の作業です。
ただ、あまりにも「自分」に集中しすぎると大事なことを忘れてしまいます。
企画書作りで決して忘れていけないのは、「読者のニーズ」です。
読む人を置き去りにした出版企画が、編集者の目に留まることはありません。
企画の中身を考える前に、読者のニーズがあることを客観的に証明します。
ニーズには2種類あります。
・ニーズの広さ
いわばニーズの量です。そのテーマで悩んでいる人が多いことを証明します。
しかし、悩んでいる人が多い、というだけでニーズがあるとは言えません。
・ニーズの深さ
重要なのはニーズの質です。本を買うほど悩んでいるかどうか?です。
わざわざ書店に出向いて、お金を払ってまで解決したい悩みかどうか?です。
この点は多くの方が、自身の企画を「過大評価」する傾向があります。
普段、接しているお客様のニーズを基準にしているからかもしれません。
解決の手段として本を買うような、切実な悩みを狙うのが理想的ですね。
ニーズが十分でない企画、説明が十分でない企画は当然、採用されません。
編集者が気にする企画の入り口です。ゆっくり時間を掛けて調べてみて下さい。