こんな誰でも知っている簡単なことが本になるなんて驚きです!
売れている本のレビューで、こういった類の批判を見かけることがあります。
おそらく著者と同業の方なのでしょう。
(専門家なら)誰でも知っている簡単なことを本にするなんて!
そう憤りを感じているのです。
しかし売れている本がカンタンな内容なのは、むしろ当たり前の話なのです。
なぜなら、その本を読もうとする読者の方は、全員が素人だから、です。
その業界に関する知識はゼロ、素人の方が読むのだから簡単なのは当然です。
当たり前の話です。しかし、ついつい忘れがちな大事なポイントです。
本は同業者に向けて書くのではなく、素人の読者に向けて書くものです。
普段、本を読んで辛口のレビューを書いている人が出版企画を考えるとき、
妙に小難しい企画を考えます。
これは誰が読む本ですか?
必要のないプライドは横に置いて、読者の役に立つ本の企画を考えましょう。