以前、弊社のビジネス著者養成スクールに参加された方で、
マンガ仕立ての本を書きたい!
という方がいらっしゃいました。
その方はもともとマンガがお得意で、画を使って伝えるのが好きな方でした。
しかし、マンガに限らず小説や物語風で本を出すのはハードルが高いです。
というのも、そもそも売れる本でない限りマンガや物語にはしてくれません。
マンガにするのは、また別で漫画家さんに発注する費用が発生します。
物語や小説風にすると、余計に編集者の手を煩わせることになるでしょう。
そもそもこういった、企画の筋から離れる「伝え方」は二の次で良いのです。
中身よりも伝え方を気にするのは、プレゼンにおいて伝える中身を考えないでトークを練習しているようなものです。
それを評価する側からすると、ある種、滑稽に映るかもしれません。
人気のあるテーマであり、類書もしっかりあって売れている。十分な差別化があり、著者の宣伝力も申し分ない。
それらが編集者に伝わって初めて、見せ方を考える余地が生まれるのです。
強力な企画の筋がない時期に、マンガや小説にしたいという要望を伝えるのは、
編集者からすると、
え、それだけ売れる企画なの?
という疑念の元にもなるでしょう。
しかし、企画の質が高くて、マンガや小説が適していると判断されれば、編集者の方から打診があるかもしれません。
伝え方は二の次で、まずは読者の役に立てる強い企画を考えてください。